エコー技師と一緒に心拍のドップラーを見ていたのだが、トン・トン・トン・ト・・・・・・・、トン・トン・トン・ト・・・・・・・、という脈拍である。「こんなに若いのに不整脈だわ」と自分自身で呆れていると、これが大問題だったらしく、主治医からは明日から検査入院しろと言われる。それが、その週末に義母の四十九日が予定されていたので、検査を延期し、週明けからの入院となった。翌週は主治医が学会で留守だというので、代わりに若い女医さん担当してくれることになった。
若干不安はあったものの、胎動は活発でとても心臓に欠陥があるとは思えない。染色体異常がなかった分、心臓疾患につながりやすい原因も思い当たらない。不整脈を指摘されてから、家に帰ってすぐに胎児不整脈を調べたが、この時期にはよく見られる現象で、自然に消えることが多いとの記述が多かった。そんなわけで、かなり今回は楽観視しての入院となった。
さて、入院初日。外来患者の診察を終えて女医さんが病室に来てくれた。二人で検査室に向かい、時間をかけてエコー診察。トン・トン・トン・トン・トン・トン、と極めて快調である。20分ぐらい、2人でぶつぶつ言いながら、エコーを当てていたのだが、脈は規則的である。女医さんは主治医から(総合病院なので、この科のボスである)心臓専門の小児科医にも検査してもらうようにと言われていたようなので、明日、この小児科医と一緒に検査をすることになった。
看護師たちも一日に3度、胎児の脈を測りにくるのだが、全員が全員、胎児不整脈を聴くために来るので、脈が正常なのを自分の耳がおかしいのかと勘ぐっている様子だ(笑)。入院してから一度も出てないよと、いちいち私が説明するはめになった。
さて。入院二日目。小児科医と女医さんと一緒に診察へ。規則的に動く胎児の心臓を見ながら、形とか構造を念入りに診察。「う〜ん、形も良いし、構造も問題なしだし、規則的に動いているみたいだし・・・」と小児科医。そんなわけで、この日も無罪放免。
健康体で入院しているのはかなりつらく、退院をお願いする。しかし、ボス(主治医)が帰ってくるのが木曜日だとのことで、帰してあげたいけれどこの日までは留め置きだと言われた。そんなわけで、翌日3日目は診察すらないまま一日病院。4日目は主治医が戻ってきたので、すぐ診てもらえるのかと思っていたら、奴が女医さんと連れ立って病室に来たのは19時過ぎ。ここで、やっと明日退院を宣告された。
結局、まる二日はこれといった診察もないままに、3度の病院食だけを楽しみに生活していたのだ。4人部屋の同室患者は、妊娠中毒症が2人と、切迫早産を抑える点滴をうずっとつけっぱなしの患者さん。私だけが健康体で、お腹もたいして大きくなく、本ばかり読み漁る4日間を過ごしていたのだ。5日目に5万円程度の入院費を支払い、やっと退院。やれやれであった。
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